PROFILE
1966年、ソ連連邦人民芸術家 ピョートル・グゼフによって“レニングラード・コリオグラフィック・ミニアチュール”として設立。 1969年、後にその名を劇場に冠する天才、レオニード・ヤコブソンが同バレエ劇団の芸術監督に就任し、発展していく。
ヤコブソンは、それまでオペラ劇場と併設されるのが常だった劇場形態を取りやめ、バレエのみを追求した、これまでにない精鋭集団と独創的なレパートリーを展開していった。彼は、時代の流れと逆らった考え方を持ち、自然のままの人体の表情力に基づいた独創的なダンスで劇場を改革。
レオニード・ヤコブソン亡き後、マリインスキー劇場のプリンシパルダンサーとして活躍していたアスコルト・マカロフが後の20年間に渡って跡を継ぐ。マカロフは、劇場に古典バレエの演目「白鳥の湖」や「ジゼル」を復活させた。2001年にはロシア連邦人民芸術家ユーリ・ペトホフが芸術監督に就任、マカロフに続いて「くるみ割り人形」「ロミオとジュリエット」「シェへラザード」などの古典演目を立ち上げていった。
現在、劇場の芸術監督および総裁を務めるのは、マリインスキーのプリンシパルダンサーとして人気を博したアンドリアン・ファジェーエフ。ヤコブソンの残したモダン作品を発展させるとともに古典バレエの伝統を守り続けている。現在の劇場のレパートリーには「白鳥の湖」「くるみ割り人形」などの古典バレエの作品と共に、ヤコブソンのバレエ傑作が名を連ね、ロシア国家劇場賞受賞、サンクトペテルブルグ都立最高劇場賞に輝いた今、そのさらなる発展に期待が寄せられている。